コラム

医師事務作業補助者とは?

2017.3.17 医療
  • 医師事務作業補助者
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医師事務作業補助者という言葉を聞いたことがありますか。

医療事務だとか、医療秘書等はよく聞くかもしれません。
最近、医師事務作業補助者という職種は診療報酬の点数加算対象の業務に含まれました。
それでは、そのお仕事はどんなものなのでしょうか。

医療事務作業補助者は、昨今勤務医の激務が問題になり医師の業務を減らす目的で配置されました。
医師の仕事は診療が主と思われますが、実は医師の事務作業も相当な量がありその事務作業を補助することによって医師の業務を減らします。
その業務が減った分、診察や治療に専念出来ることによって医療の質を向上させることができます。
医師が今まで行っていた事務作業を医師事務作業と呼び、その補助者ということで医師事務作業補助者と呼ばれます。

 

 

医師事務作業補助者の仕事の範囲で、最も作業時間を要するのが文書作成補助です。
医師が行う文書作成の種類は約65種類ほどあります。
その他にカルテ作成、電子カルテ代行入力の仕事も医師事務作業補助の依頼範囲でもあります。
医師の文書作成補助になることから、「医学用語」「作文力」「専門用語」「解剖生理」等理解できないと文書作成は不可能です。
診断書、診療録、処方箋は診察した医師が作成する書類であり、作成者が医師事務作業補助者でも作成責任は医師が負うので医師が最終的に確認し署名することで初めてその書類が完成します。
また、各書類は個人情報を扱うことが多いので医師事務作業補助者は個人情報の保護に対しても責任を持たなければなりません。

このように高度な書類作成能力や様々な実務能力が必要であるため、一定期間の研修が義務づけられています。
その義務となっている研修が通信教育で受けることが出来、その実務能力を証明できる資格があります。
そのうちの1つが特定非営利活動法人医療福祉情報実務能力協会が研修、認定する「認定医師秘書TM」です。

 

 

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この記事を執筆・編集したのはTERADA医療福祉カレッジ編集部

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