資格と心理学には、どのような関係があるのでしょうか。
日本には365日の全てに何らかの「記念日」が制定されています。
今回ご紹介するのは、毎月1日を記念日として制定するというものについて紹介したいと思います。
毎月1日は「資格チャレンジの日」となっています。
これは行政書士・社会保険労務士などの資格取得の通信講座を行っている株式会社フォーサイトが提案し、一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された記念日です。
自己啓発・転職・就職などで重要な資格とその取得について、毎月の初日である1日に考え、資格取得への挑戦を促進し、より豊かなライフスタイルの構築を目指していこうというものです。
では、ここでそもそもの「資格」とは何なのかということについて解説してみたいと思います。
資格とは、何らかの仕事や社会的に特別な行為を実施するのに必要とされる地位や立場のことを指します。
特に専門的な資格や職業資格は主に特定の職業に就業したり、専門能力を証明するために取得するものとなっています。
そのため、専門資格や職業資格の認定機関は国・自治体・民間法人・国際団体などがあり、国家資格・公的資格・民間資格・国際資格などとよばれています。
国家資格は、一般的に国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力・知識が判定され、特定の職業に従事すると証明されるものであると定義されています。
たとえば、医師・弁護士・弁理士・司法書士・税理士・公認会計士・土地家屋調査士・行政書士・歯科医師・一級建築士・一級水先人・不動産鑑定士・社会保険労務士・薬剤師・獣医師などが代表的な国家資格になります。
そして、この国家資格の中に、比較的新しく追加されたのが公認心理師です。
文部科学省・厚生労働省が管轄する国家資格である公認心理師では、資格取得者の“仕事の領域”を明確に定義しています。
この定義は国家資格ではない民間資格の心理カウンセラーにも共通するものであると考えられます。
そして、公認心理師において定義されている心理カウンセラー資格取得者の職場は【医療・健康】【教育】【産業・労働】【犯罪・司法】【福祉】の5つとなっています。
【医療・健康】とは、病院などの医療機関での仕事ということになります。
【教育】とは、小学校・中学校・高校、一部ではありますが大学を含む領域になります。
【教育】の領域で働くという場合は、主にスクールカウンセラーとしての業務が多くなります。
【産業・労働】とは、産業カウンセラーなども業務を進めている領域になります。これは、従業員のメンタルへルス、ストレスチェック、健康経営、職場改善、人事採用などを主な業務とするものであり、産業・組織心理学や社会心理学の知識も重要となります。
【産業・労働】の領域は、2015年に義務化された企業による従業員のストレスチェックの制度によって、大きくクローズアップされている分野でもあります。
【犯罪・司法】とは、家庭裁判所や少年院・刑務所などの司法機関で働くことを指します。
【犯罪・司法】では、矯正という観点からカウンセリング・アセスメントを実施していく必要があり、社会復帰や再犯防止という目的もあります。
【福祉】の領域は、主に児童相談所や高齢者福祉施設などでの業務になります。虐待・ネグレクトなどの問題や、高齢化社会による認知症患者の増加問題など、様々な社会的問題に対して、心理専門職としての対応が強く求められている時代なのです。
これらの5つの「仕事場」ともう1つ重要な観点が「仕事の種類」についてです。
これは【研究】【教育(※学校で働くという意味ではなく、心理学教育に携わるということ)】【カウンセリング】【アセスメント】【コンサルテーション】という5つがあります。心理カウンセラー資格を取得しているからといって、仕事はカウンセリングとアセスメントだけではありません。
それぞれの領域で研究や教育、コンサルテーションに従事するということも多くあります。
従って、5領域に5業務という意味で、心理カウンセラーには25個の仕事があるということになるわけです。
心理カウンセラーの仕事については、こころ検2級(メンタルケア心理士)のテキストである心理カウンセリング基本技法や、こころ検定1級(メンタルケア心理専門士)のテキストである心理カウンセリング技法などでも概観していますので、興味・関心のある方は、是非、勉強してみていただければと思います。
興味・関心のある方は、是非、こころ検定2級の講座を受講し、メンタルケア心理士の資格取得にチャレンジしてみていただければと思います。
この記事を執筆・編集したのはTERADA医療福祉カレッジ編集部
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