雑誌と心理学にはどのような関係があるのでしょうか。
日本には365日の全てに何らかの「記念日」が制定されています。
3月4日は「雑誌の日」に制定されています。これは株式会社 富士山マガジンサービスが2008年に制定したものです。
3月4日が「ざっ(3)し(4)」の語呂合わせとなることから、この日に制定されました。
3月・4月は新しい季節の始まる月であるため、新入学・新年度に向けて雑誌で新しい知識を得ようという時期にあたります。
そのため、3月4日が「雑誌の日」であるのと同時に、3月と4月は「雑誌の月」に制定されています。
一般的に雑誌とは、週刊・月刊・隔月刊・季刊・年刊などのように定期的に刊行されるもので、一定の編集者と読者を持つものであると定義されています。
また、複数の記事が一定の編集方法の元に同時に掲載されており、仮綴じ冊子の形態をとることが多いものとなっています。
このような特徴から、速報性の点で新聞ほどではないものの、単なる書籍・図書よりも優位性があるとされています。
また、書籍・図書に比べて刊行が容易であり、図書として発行するには難しい狭い専門分野の情報や娯楽情報の提供などに利用されています。
では、心理学と雑誌にはどのような関連があるのでしょうか。
心理学を含む様々な科学分野には、学術雑誌というものがあります。
これは学術的な研究成果をまとめた論文を多数掲載しているものです。
学術雑誌に論文が掲載されるということは、心理学をはじめとする心理専門職にとって、1つのゴールでもあります。
ただし、論文が掲載されただけでは不十分であり、その後も、研究活動を継続しながら、いくつもの研究論文を発表していく必要があります。
また、学術雑誌のほとんどのものには査読というルールがあります。
査読とは、学術雑誌に掲載するかどうかを審査するというものです。
一般的には3名の専門家が、誰かが執筆したものかを知らないまま、投稿された論文を読みます。
その上で、内容について審査します。
同時に論文を投稿した側も、誰が自分の論文を審査しているかは知らない状態となります。
査読者が学術的な観点から問題なしと判断すれば、晴れて雑誌への掲載が認められます。
査読期間中は、他の学術雑誌への投稿は禁止されており、いわゆる、二十投稿はできないという規定があります。
メンタルケア学術学会では、現在、査読付きの論文集としての学術雑誌はありませんが、年刊で「メンタルケア研究」という雑誌を発刊しています。
こちらは、年次大会の内容やコラムなどを掲載しています。
では、他の心理学関係の学術団体では、どのような学術雑誌を刊行しているのでしょうか。
以下が主な学術団体と刊行している学術雑誌になります。
このように、日本では様々な心理学関係の学術団体が雑誌を刊行しており、非常に多くの研究成果が発表されているのです。
この記事を執筆・編集したのはTERADA医療福祉カレッジ編集部
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