こころのヘルスケアとは、どのような概念なのでしょうか。
日本には365日の全てに何らかの「記念日」が制定されています。
4月1日はティーペック株式会社が「こころのヘルスケアの日」に制定し、2021年に正式に記念日として認定・登録されました。
4月1日の新年度の始まりであり、忙しかったり、生活にも変化が多いため「こころのヘルスケア」を意識して欲しいという思いから、この日に制定されています。
また、同社のメンタルヘルス相談サービスが開始されたのが1993年4月であることも、きっかけの1つとなっています。
4月1日の「こころのヘルスケア」という記念日を通して、自分の心の状態と向き合い「ちょっとした気づき」の段階でケアし、一人で抱え込まずに専門家に相談するなど、適切なサポートに辿り着くことが出来る社会を目指すことが目的となっています。
では、「こころのヘルスケア」とは、どのようなものなのでしょうか。
「こころのヘルスケア」とは心理カウンセリングなども含まれますが、基本的にはメンタルヘルス・メンタルケアのことを指します。
この分野は医学的な治療・支援も重要ですが、より重要なのは心理学の基本教育に基づくセルフケアや予防や未病対策などです。
そんな、メンタルヘルス・メンタルケアの学術団体がメンタルケア学術学会です。
メンタルケア学術学会とは、メンタルケア心理士・メンタルケア心理専門士の心理カウンセラー資格取得者を中心とした学術学会です。
メンタルケア学術学会は心理カウンセラーの学術団体ですが、資格取得の際のカリキュラムには心理カウンセリングにおいて非常に重要な学習心理学・認知心理学・生理心理学・社会心理学・発達心理学・パーソナリティ心理学の基礎6領域が含まれています。
基礎心理学をしっかりと学び、その上で、臨床心理学・心理カウンセリングについて習得することで、心理カウンセリングの現場でも臨機応変な対応が可能となるのです。
メンタルケア学術学会の年次大会では、このように基礎と臨床をバランスよく学んだ心理カウンセラー資格取得者に向けたスキルアップ研修を実施するとともに、大学教授等の先生方による講演や研究発表が実施されています。
たとえば、過去の大会では以下のようなテーマで実施をしています。
そして、2024年度は10月6日(日)に第22回大会が開催予定となっています。
今大会は「ヘルスケア産業における心理学の今 -仕事・生活でさらに心理学を活かす には-」というテーマで様々な専門家・有識者・実務家の方々に御登壇いただき、講演や研修を実施していただく予定となっています。
ご興味・ご関心のある方は、是非、御参加いただければと思います。
この記事を執筆・編集したのはTERADA医療福祉カレッジ編集部
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