色の日と心理学には、どのような関係があるのでしょうか
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日本では365日の全てに何らかの記念日が制定されています。1月6日は「色の日」に制定されています。これは「い(1)ろ(6)」の語呂合わせからきています。この日はカラーコーディネーターなどの色に関係する様々な職業の人たちの記念日とされています。また、他にも色に関する記念日として、同じく1月6日の「カラーの日」、11月16日の「いいいろの日」「いい色・色彩福祉の日」、2月16日の「似合う色の日」、10月16日の「人と色の日・自分色記念日」などがあります。
では、色と心理学には、どのような関係があるのでしょうか。
心理学において、色・色彩は、基本的な部分は生理心理学や知覚心理学で研究されています。そこから派生して、色・色彩をどのように感じるのか、どのようなイメージを持つのかなども研究されています。生理心理学では、歴史的に3つの色に関する仮説が提唱されてきました。最初に提唱されたのは三原色説です。これは、目の網膜には赤・青・緑の三原色に対応した3種の粒子を受容する器官があると仮定しており、各粒子は光の振動と完全に同調していなくても、同調の程度によって様々な振動をするというものです。
次に提唱されたのは反対色説というものです。これは、人間の色覚は対をなす6個の基本的な感覚(黒・白、青・黄、緑・赤)の3対の過程から成立しているというものです。網膜には、それぞれの基になる黒・白物質、青・黄物質、緑・赤物質の3種類の視物質が存在し、その網膜視物質が光化学反応を起こすことによって、6個の感覚が生じると仮定しています。前述の三原色説には、実験的に明らかになった混色という現象がメカニズムの根拠の1つとなっています。一方で、反対色説はあらゆる色が赤・緑・黄・青の4種の色およびその組合せで説明可能であるという観察から導き出した事実から推測された仮説となっています。
現在、最も有力とされているのが、段階説です。これは、人間の色覚機構に2つ(あるいはそれ以上)の処理段階で構成されているというものです。つまり、前述の三原色説と反対色説を統合したもので、三原色説的な処理過程を経て、反対色説的な処理過程に出力を送るという形で、処理過程が階層性を持つというものです。様々な研究の結果、網膜の錐体という部分では三源色説的な処理がなされ、それ以降の神経節細胞の段階では反対色説的な処理がなされることが実証されており、段階説が最も有力な説であるということが証明されています。
私たちの日常生活には様々なデザインがあふれています。車や家具、服、靴、バッグ、住居など、私たちの周囲にあるもののうち、人工物に関しては基本的に何らかのデザインが施されています。デザインとは、基本的には色と形によって表現される物質の状態・属性を示すものの総称です。私たちは、たとえば「赤」という色を、ただ単に色だけで単独で目にするということはありません。窓から外の風景を見た時や、オフィスで仕事をしている際に何気なく周囲を見回した際に、ぼぉっと「赤いナニカ」がフワフワ浮いているということはないはずです。これは「赤」という色に限らず、どのような色でも同じであり、私たちの周囲にある外部環境には、色だけが単体で存在してはいないということです。つまり、私たちは生まれてから一度も「色だけ」を知覚したことは、基本的にはないということになります。私たちは「色」と必ずセットで形も知覚・認知しています。例えば「赤い車」「緑の帽子」「空色のシューズ」「青いズボン」「黒のスマートフォン」「オレンジ色の表紙の本」「黄緑色の傘」「茶色の財布」「黄色いリボン」などです。もちろん、これ以外にも全ての物体・製品には何らかの形があり、色があるわけです。この色と形がセットになって「デザイン」として、私たちの身の回りに存在しているのです。
このように、何度かの法改正などを経て、女性労働者に対する差別等を禁止する制度が確立されていったわけです。そして、ハラスメントはメンタルへルスにも関連が深いものであり、仕事に関するストレスや退職・休職の大きな要因の1つに位置づけられています。2015年に義務化されたストレスチェック制度において実施が推奨されている職業性ストレス簡易調査票においても、80問・120問のバージョンにはハラスメントに関する質問項目が含まれています。ただし、ストレスチェックにおけるハラスメントはセクハラ・マタハラに限定せず、全てのハラスメントをその対象としています。
このように、心理学では色という概念を知覚や生理学的現象として、そして、デザインという観点として、様々な方向性から研究しているのです。
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