コラム

複数診療科受診でお得?!

2017.3.10 医療
  • 心理カウンセラー
  • こころ検定(R)

 

 

【別日に分けて通院はもったいない?】

医療機関(病院や診療所)で複数診療科を標榜している場合、病気やケガによって特定の診療科を受診します。
中には、同じ病院で風邪をひいて内科へ受診しつつ、視力も悪くなったので眼科を同じ病院で受診しようと思うときもあるかもしれません。1日で2つの科目を受診するのは面倒などの理由で、別の日に分けて受診をしている人がとても多いと思います。
それは、もったいないことをしているのです。

医療機関にかかる場合、最初に初診料がかかり、その初診料は時間内(医療機関の標榜されている診療時間)つまり282点(診療報酬点数)がかかり、これは各診療科にかかります。
例えばある日に内科にかかれば、初診料282点かかるということです。
そして、次の日に同じ病院の違う診療科の眼科にかかれば、また初診料282点かかります。
しかし・・・同日に同じ病院で内科、その次に眼科にかかれば2科目は、なんと初診料141点なのです。
つまり、初診料半額!!

特に、今大きな病院にかかっている場合はたくさんの診療科目があります。
病気やケガによっては診療科をいくつか回らなければならない場合もあるでしょう。

そんな時には、同じ病院内でいくつかの診療科に時間差で予約を入れるのです。

他の病院や診療所にかかってしまうと最初の初診料がかかってしまうからです。

また、初診料等のお金の面だけではなく、同じ病院内であれば診療情報(カルテ等)が他の診療科で共有されます。
既往疾患等を他診療科目の違う先生にも診療情報がわかります。

病気やケガで違う病院に伝えることがある場合は、診療情報提供書を発行し発行手数料とそれを持参することが必要に
なりますが、同じ病院内であれば診療情報は共有されるので費用も手間もかかりません。
このようにいくつもの病気やケガ等がある場合は、同じ病院内で診療する方がお得だということです。

 

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本稿では患者の目線からお話しましたが、医療機関の人材不足が問題となっている今、挑戦してみるのはいかがでしょうか! 

 

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この記事を執筆・編集したのはTERADA医療福祉カレッジ編集部

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