セルフケアの日と心理学には、どのような関係があるのでしょうか
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日本では365日の全てに何らかの記念日が制定されています。4月7日は「セルフケアの日」に制定されています。これは、物理療法の普及を目的にセルフケアサイト「ヘルスリテ」の運営を行う株式会社プラスプが制定したものです。由来は世界保健機関(WHO)が定めた国際デーの「世界保健デー」に合わせて4月7日となっています。この日は、自分で健康の管理をする意識を高めるサイト「ヘルスリテ」の認知度を高め、より多くの人に健康になってもらうことが目的となっています。
では、セルフケアと心理学には、どのような関係があるのでしょうか。
セルフケアは健康全般に関わる重要な要素であり、メンタルヘルスにおいても、非常に重要なものとなっています。まず、現在の時代・社会において、セルフケアの重要度が高まっていることがあります。「Society 5.0」という概念が提唱されていますが、これは21世紀型の新しい社会の形として、注目されている概念です。日本においては、内閣府や経団連が掲げる社会改革のプロジェクトとして進められています。なお、Society 5.0は「近い将来、実現される社会」という位置づけであり、私たち人間が中心であるということを前提として、情報をより有効に活用していこうという社会であると定義されています。これは、21世紀型の参加型社会であると言い換えることができます。より具体的には、個人が自助努力(セルフケア)で健康を管理し、国の関与を最低限に抑え、社会保障や福祉制度に依存しない社会であるということになります。つまり、予防・セルフケア重視で、ビッグデータやITを活用し「自分で自分の健康を管理する」ことで、医療費負担や介護福祉問題を改善・解決する社会、ということになります。従って、自分で自分の健康を管理している(セルフケア・セルフマネジメント)人こそが、社会に参加している人と認められるということです。この健康管理にITを活用することが必須となるので、様々なデジタル・デバイスによる測定・評価を、個人が手軽に実施できるということです。そして、これはメンタルへルスにおいても同様です。ウェアラブル心拍センサーなどのデジタル・デバイスを活用することで、ストレスは目で見て確認でき、数字で分かり易く理解できるようになります。こういった技術を活用することで、ストレス・マネジメントや精神疾患の予防も可能となります。
Society 5.0は「これから先の未来」に関するものですが、現在もメンタルへルスにおけるセルフケアは重要な課題であり、重視されるものとなっています。たとえば、厚生労働省が指針として掲げている職場のメンタルへルスに関する4つのケアというものがあります。4つのケアとは、セルフケア・ラインによるケア・事業場内産業保健スタッフによるケア・事業場外資源によるケアという内容になっており、セルフケアは筆頭に位置しています。これは、従業員自身が身につけた知識・技術を活かし、自分自身でストレスやメンタルヘルスのケアに努めるというものです。また、自分自身のストレスや感情、パフォーマンス、身体的な健康状態などについて、科学的根拠に基づいて正確に把握することもセルフケアの重要な要素となります。ただし、一般的な従業員は心理学・精神医学の専門家ではないので、誰かがセルフケアに関する正確な知識・技術を教える必要があります。そこで、企業・事業所は従業員に対して、セルフケアに関する教育研修を実施することが推奨されています。その際に、心理カウンセラー資格を有する専門家が研修を担当することもあります。セルフケアの具体的な内容として、知識教育としては、ストレスや自律神経、睡眠に関する科学的根拠に基づいた座学研修、ストレスチェック制度への正しい理解を促進するための研修などが挙げられます。また、自律訓練法やマインドフルネスなどのメンタルケアにつながるアプローチについて、専門家に監修・指導してもらいながらトレーニングを実施するというケースもあります。
このように、現在・将来において、メンタルへルスにおけるセルフケアは重要な位置づけとなっており、研究や実践が続けられているのです。
このように、耳や音についても、心理学では様々な角度から研究が実施されているのです。
この記事を執筆・編集したのはTERADA医療福祉カレッジ編集部
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