心理学には認知心理学という分野があります。
認知心理学では、主に記憶や思考、判断や評価に関する研究が行われており、これらの私たちの能力をまとめて認知機能とよぶこともあります。
研究の結果、私たちの認知は完璧ではなく、どうしても「偏り」や「歪み」が生じてしまうことが判明しています。では、そんな私たちの認知機能を明らかにするゲームとして、以下の問題について考えてみてください。
上記のような4枚のカードがあります。
今、あなたの目で見て確認できるのはカードの表面のみですが、裏面にも文字が書かれています。
そして、この表裏の文字の構成には、アルファベットと数字が表裏でセットになっているというルールがあります。
つまり、「E」と「M」の裏には何らかの数字が、「2」と「9」の裏には何らかのアルファベットが書かれているということになります。
そして、この4枚のカードにはもう1つのルールがあるのですが、この「もう1つのルール」が正しいかどうかを確認するためというクイズに挑戦していただきたいと思います。
では、その「もう1つのルール」ですが、それは「表面にアルファベットの母音があれば、裏面の数字は偶数である」というものです。
そして、このルールが正しいかどうかを確認するために、ひっくり返して見るべきカードはどれでしょうか?
また、可能な限りひっくり返すカードの枚数は少なくしてください(極端に言えば、4枚すべてをひっくり返せば確実にルールの正しさを確認できてしまうので)。
ひっくり返すべきカードの種類と枚数について、考えてみてください。
同じ構成のクイズを少し違った形で出題します。
今、4人の男性の前に、これら4つのカードが1枚ずつ置かれており、カードの内容は4人の飲んでいるものと年齢を示しています。
カードの表面には飲料名、裏面には年齢を示す数字が記載されています。では、この4人が「未成年者は飲酒をしてはいけない」というルールを守っているかどうかを確認するために、ひっくり返して見るべきカードはどれでしょうか?
また、可能な限りひっくり返すカードの枚数は少なくしてください。先ほどのクイズと構造は全く同じです。皆さんも考えてみてください。
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この記事を執筆・編集したのはTERADA医療福祉カレッジ編集部
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